PyMOL は現在 Schrödinger によってメンテナンスされ、ソースコードが GitHub で公開されている。Schrödinger (pymol.org) のページでは PyMOL のインストールパッケージが配布されているが、これがサポート付きの有料版の PyMOL となっている。フリーの PyMOL を利用したい場合は、GitHub からソースコードをダウンロードし、ローカルでコンパイルしてインストールする必要がある。
Ubuntu へのインストール
ルート権限を持つ場合、apt-get
コマンドを使うことでインストールできる。
sudo apt-get install pymol
ルート権限を持たない一般ユーザーとしてインストールする場合、依存ライブラリーや依存 Python パッケージなどをインストールしてから、PyMOL をソースコードからインストールする。ただし、依存ライブラリーは管理者にインストールしてもらう必要がある。
git clone https://github.com/schrodinger/pymol-open-source.git
cd pymol-open-source
python setup.py build --osx-frameworks
python setup.py install --prefix=~/local
MacOS へのインストール
Python のバージョンに関してとくに使い分けていなければ、PyMOL は brew
コマンドで簡単にインストールできる。
brew install brewsci/bio/pymol
開発項目に応じて Python のバージョンを使い分けている場合は、GitHub からソースコードをダウンロードして、インストールする。この場合、いくつかの依存ライブラリーを brew
でインストールしておく必要がある。また、Python ライブラリーも pip
などでインストールしておく必要がある。
brew install glew freeglut libpng freetype libxml2 glm msgpack
pyenv local pymol-env
pip install sip pyqt5 pmw msgpack-python msgpack-tool mmtf-python
git clone https://github.com/schrodinger/pymol-open-source.git
cd pymol-open-source
python setup.py build --osx-frameworks
python setup.py install --prefix=~/local
コンパイル中にエラーがライブラリー依存のエラーが生じる場合、LDFLAGS
や CPPFLAGS
などの環境変数に依存ライブラリーへのパスを追加すると解決できる。